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SPECIAL STORY

キーワードを探して、
商店街をめぐる。

お店を準備する人と、それを歩く人と。
ふたつの視点で、商店街の秋の一日を追いかけます。
賑わう商店街の風景
🏪 店主目線

01朝の、いつもの習慣

雑貨店を営む中村さんは、商店街のちょっとした広報係も兼ねている。朝、店を開ける前にスマホで「はいろ」を開くのが、もう何年も続いている習慣だ。
見るのは、組合員だけに公開されているお知らせのページ。今月の空き店舗情報、来月の総会の連絡、近隣店舗からの相談ごと。
組合員限定
一般公開
↑ 情報ごとに、見せる相手を切り替えられる
そのすぐ隣には、各店のプロフィールカードが並んでいる。顔写真と一言メッセージ、気になる店のSNSリンクからそのままフォローすることもある。紙の商店会報だった頃は、月に一度、回覧板でしか知れなかったことが、今は毎朝ちょっとした時間で分かる。
🏪 店主目線

02きっかけは、ただの雑談だった

その秋、中村さんは商店街の秋のイベント企画を任された。「何か、お客さんにもっと商店街を歩いてもらえるようなことをやりたいね」——会議での、ちょっとした一言から始まった。
いろんな店を回ってもらうなら、順番に立ち寄ってもらうラリー形式が面白いんじゃないか。そこから、準備が動き出す。
イベント告知・申込機能で参加店舗を募集した。これまでFAXで1軒ずつ確認していたやり取りが、フォームひとつで済む。告知ページを作るとき、中村さんは公開範囲を「一般公開」に切り替えた。ふだんの情報は組合員限定のままで構わない。
🔧 IMPLEMENTATION MEMO

現地キーワード方式のスタンプ機能は、「はいろ」のWordPress上で動く独自機能として構築しました。参加店舗とキーワードの登録は管理画面から誰でもでき、参加人数やスタンプ獲得状況もその場で確認・CSV出力できます。

🚶 来街者目線

03一般公開のページから、たどり着く

告知を見た人は、会員でなくても、そのままイベント告知ページを開くことができた。参加店舗は店舗紹介ページにジャンル別で一覧になっている。
🍞
食べる
👕
買う
休む
🎁
雑貨
「食べる」だけに絞ってみたり、気になる店のプロフィールカードを先に眺めてみたりした。「あ、このお店、写真で見た人だ」
1軒目、雑貨店の中村さんの店に着く。店内に掲示されたキーワードを見つけて、スマホで入力してみる。
スマートフォンを操作する女性
1 / 8 獲得
一覧を見ながら、次はどこに行こうか決める。回っているうちに、一覧で見るまで知らなかった路地裏の小さな店にも立ち寄ることになった。載っていたから、たどり着けた店だった。
🏪
🚶
交わる瞬間
数軒回ったところで、その人は雑貨店にもう一度戻ってきた。
中村さん「今日はどちらから来られたんですか?」
来街者「SNSで見て、初めて来ました。思ったよりお店が多くて驚きました」
準備していた側と、それを頼りに歩いていた側が、ここで初めて言葉を交わす。
🚶 来街者目線

04ゴールする

夕方近く、最後の1軒は、さっき教えてもらった路地裏の店だった。画面を見せると、店主が笑って景品を手渡してくれる。「全部回ってくれたんですね、ありがとうございます」
景品を受け取る笑顔のワンシーン
8 / 8
コンプリート!
🚶 来街者目線

05また来よう、と思う

景品を受け取ったあと、その人はもう一度イベント告知ページを開いた。ページの下の方に、イベントカレンダーが表示されている。来月には、また別の催しが予定されているらしい。
📅 来月のイベント
🔔 お知らせが届いています 「冬の感謝市、参加店舗を公開しました」
カレンダーを眺めていると、ちょうど新しいお知らせが届いていた。「次はこれ、行ってみようかな」。台紙代わりのページを閉じながら、その人は小さく思った。また来よう、今度は友達を誘って。
🏪 店主目線

06中村さんも、管理画面を開く

夕方、中村さんは管理画面を開いた。申込フォームの自動集計で、各店舗のスタンプ獲得状況が表形式にまとまっている。紙の台紙を1枚ずつ数える必要はない。
店舗獲得人数
雑貨店 コトノハ32人
パン屋 ゆき麦28人
喫茶 ひだまり19人
「思ったより手間がかからなかった。来年はもっとしっかり企画できそうだ」

商店街専用の広報誌として

今回のラリーは、特別な取り組みに見えるかもしれません。でも中村さんにとっては、普段から使っている「はいろ」の中に、たまたまラリー向きの機能があった、というだけの話でした。
店主紹介、プロフィールカード、SNS連携、空き店舗情報——これらは、もとから商店街の日常を支えていた機能です。そこに、公開範囲を切り替えられる仕組みと、イベント告知・カレンダー、そして今回だけのキーワード入力を組み合わせただけ。
特別なことをしたのではなく、
いつもの延長で、少し新しいことをしただけ。
夕暮れの商店街、灯りがつき始めた通り